画面の外がプレイフィールド

米国でのアーケード(ゲーセン)ゲームの話だ。
日本では高技能者のプレイを眺めている光景はあるが、米国では少し状況が異なる。
異なるってどういう事かと言うと、2人でプレイするゲーム、もちろんアップライト(直立)筐体の手前に2人が並んで立ってプレイするんだけど、それが協力プレイであろうが対戦プレイであろうが、見知らぬ他人同士でプレイする。
肩が触れ合いながら知らん人と対戦プレイって日本じゃ気まずいっしょ。

協力プレイならボス敵を倒すと知らぬ同士でハイタッチするし、対戦プレイなら勝ったプレイヤが見知らぬ負けたプレイヤに目を剥いて歯茎を見せる。
見知らぬどころか、小学生と大学生でも並んで戦ってる。
下手な高校生を見かねて小学生が攻略法を教えながら対戦している。

で、プレイ中やクリアデモの間にめっちゃ喋る。
言わばゲーム機は社交の媒体に過ぎず、その画面の手前こそが主たるプレイフィールド。

だから米国に於いて多人数対応ゲームで心掛けなきゃいけないのは、如何に画面の外で話させるかって事。

例えば協力プレイゲームであってもプレイヤ同士で攻撃が当たるなんてのもOK。
「やめろーッ」って笑いながら叫ぶのもコミュニケーション。

4人プレイゲームのいいところは、コイン投入口が多いという大人の理由だけじゃなく、プレイヤが多い方が対話を増やしやすいから。
でもちゃんと対話を用意するのがゲーム屋の務め。増やしゃいーってもんじゃない。

米国のアーケードゲームに限らず、日本のソーシャルゲームだってそうだよね。

投稿日: 2012/02/01 | カテゴリー: 05.ゲームのウハウハ | パーマリンク コメントする.

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください