日別アーカイブ: 2012/09/14

テルミット・プラス

残念だが、国はヤクザと変わらない。
一般人同士の問題は、話し合いや法律で解決するのが普通だが、国同士の外交では経済力や軍事力、つまり力による威圧が幅を効かす。ほぼ恫喝。非力な国の意見は通らない。
経済力と軍事力なら軍事力の方が効き目が有る。命在っての物種だもの。
単純なもんだ。
軍事力と言えば核兵器。
北朝鮮の核兵器開発疑惑に対して外国は今のところ非難しているが、北朝鮮がまともな核兵器と弾道ミサイルを持てば、各国は掌を反して付き合い方を変えるだろう。

日本に於いても核兵器を持って、恫喝と礼を尽くす外交に務めれば、ロシアや中国とは仲良くできるし、北朝鮮や韓国との問題は解決に向かうし、米国からの独立も進む。
開発段階では非難されるだろうが、開発に成功すれば相手国の態度は豹変する。

しかし、原爆を投下された経験と、原発がメルトダウンを起こした経験から、国内の世論が日本の核兵器保有を認めないだろう。
では、テルミット・プラス(*注)ならどうだろうか。

核兵器を強く非難する日本人も、テルミット・プラスに関しては普通の反応しかしないだろう。
強力な焼夷弾を持つ事を嫌う人は反対し、良しとする人は賛成する。
ただ、完成後は賛成派が圧倒的に多くなるだろう。
国内より相手国で使用する事の是非も、完成後は容認派が急増すると思われる。原爆並みの威力の兵器開発に成功すれば、憲法さえ改定する派が多くを占めるに違いない。

壊滅的な電子レンジでもいいわけで、三菱や日立や東芝が間違えて作ってくれるかな。
パナソニックが作ったら、ナショナルブランド復活だ。

*注
テルミット・プラスとは、福井晴敏の小説(『亡国のイージス』等)に登場する架空の兵器で、一瞬にして直径3kmの区域を6,000度の熱で焼き払う特殊焼夷弾のことである。
TPex(Thermit Plus Extra)はその改良型。