年株配当

株式会社にとって、自社株を投機目的で売買してもらうのは、それはそれでありがたい事だが、中には会社を応援する目的で、株を長く保有している株主も居る。
投機目的の株主をデイトレーダーとすれば、応援目的の株主はサポーターだ。

もし会社が、安定したサポーターに多くの株を保有してほしいなら、株に時間の重みを付けるという手はどうだろうか。

1年に100株ずつ、15年間買い続けたサポーターＡさんは、合計1500株を保有している。
1株当たり42円を配当する場合、1500株を保有するＡさんには63000円が配当される。
この「1株当たり42円」という一律配当を改め、「1年株当たり6円（10年以降同額）」としよう。
すると、
1年前に買った100株への配当は600円
2年前に買った100株への配当は1200円
（中略）
9年前に買った100株への配当は5400円
10年前に買った100株への配当は6000円
11年前に買った100株への配当は6000円
（中略）
15年前に買った100株への配当は6000円
で、計63000円。

購入時、株に年月日が記録され、売却時は古い株から売られるようし、時間の重みに応じた配当を行えば、売却を控えるサポーターが増え、株の信用が増すのではないだろうか。