日別アーカイブ: 2013/03/27

「一票の格差」は無問題

「一票の格差」は随分昔から問題視されていたが、2013年3月、ついに高裁で2012年12月の衆院選を無効とする判決が出た。
一票の格差2.43倍が問題なのか?問題無いんじゃないの?
「選挙区の人口(有権者)に対して、当選者が少ないと、一票の価値が小さくて問題だ」というのが「一票の格差」問題だが、それの何がいけないの。
それがいけないのなら、東京・神奈川の議員を増やし、島根・鳥取の議員を減らせって事?
んな事してたら、ますます都会は有利になって、地方は沈むよ。
米国の上院みたく、人口13,159,388人の東京で議員2人、588,667人の鳥取でも2人、でいーじゃん。
格差22.35倍。いーじゃん。
それとも、格差1.02倍で、東京の議員が22人で、鳥取が1人なら満足なの?!
それこそ格差だ。

なぜ「一票の格差」が問題かと言うと、「憲法違反だから」と言う。
憲法第14条の「法の下の平等」に反するのだと。
一見ごもっともな気もするが、憲法第14条って、

  1. すべて国民は、法の下に平等であつて、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない。
  2. 華族その他の貴族の制度は、これを認めない。
  3. 栄誉、勲章その他の栄典の授与は、いかなる特権も伴はない。栄典の授与は、現にこれを有し、又は将来これを受ける者の一代に限り、その効力を有する。

だよ。
2項・3項は、いつの時代の話?って感じだね。もう賞味期限過ぎてる。
「一票の格差」にコジツケられるのは1項だろうが、どこに「一票の格差」があかんって書いてる?
一応言っとくが、「門地」ってのは「住所」じゃなく「家柄・門閥」だよ。
「一票の格差」が何倍有ろうが、それは差別じゃないので憲法第14条は犯しちゃいない。

更に言おう。
百歩譲って、「一票の格差」が憲法第14条に抵触しているとしよう。違憲だとしよう。
だからどうしたと言うのだ。
憲法が間違ってる事だって有るんだぜい。
日本人は憲法が正しいと信じ込み過ぎ。
前述の理由から、「一票の格差」が違憲だと言うなら、憲法が不全。

ま、だからって、改憲する必要もない。
「各地方の意見を平等に聞くため、都道府県の議員を2名ずつとする」という法律を作ればいい。
これで「法の下の平等」に適合し、「一票の格差」は憲法問題ではなくなる(^^

「一票の格差」が問題となっているのは、既得権益者の陽動作戦じゃないのかな。